このエピソードは「ヤング・インディ・ジョーンズ・クロニクルズ」の第30話として2時間枠で放映された同名のエピソードを再編集した作品である。ただし、再編集に当たって特に追加、改変された部分はない。
本エピソードは国内でも洋画としてテレビ放映されたことがあり、その後ビデオ化されている(国内版は既に絶版)。
インディとレミは、ドイツ軍と内通して軍需データを取引しているとされるバジェンドラ・シンという名の伍長の逮捕を命じられ、塹壕へと戻っていた。2人は大佐を追跡して無人島へと向かうが、見つけた矢先に、シンは話していたドイツ兵に射殺されてしまう。彼らはシンのもとへと急ぎ、彼がギリシアの地図を持っているのを発見する。シンは死に際に、自分を撃ったドイツ兵を逃がすなと告げ、「ピーコック・アイ」という言葉を繰り返し呟くのだった。その直後に停戦のホイッスルが鳴り響く。4年におよぶ大戦がついに終結し、ドイツ軍が連合軍に降伏したのである。インディとレミはベルギー軍を退役し、イギリスへと戻るのだった。
レミは妻のスゼッタと彼女の連れ子たちと喜びの再会を果たした。一方、駅にシーモアが迎えに来てくれていないことを不審に思ったインディは、彼女の家へと向かい、そこでシーモアが1週間前に高熱により亡くなったことを知る。彼女は遺書の中でインディに、父親と和解し、自分自身のための人生を歩んで欲しいと告げていたのだった。
インディはしばらく間、レミの家族と共に過ごしていた。そしてレミは、シンが持っていた地図の翻訳が終わったことをインディに伝える。彼らはこの地図が、かつてアレキサンダー大王の所有していたダイアモンド製の目を持つ黄金の孔雀像へと導いてくれる可能性を秘めたものだということを知るのだった。さらにワインが偶然地図にこぼれたとき、インディは湿ったときにだけ地図上に現れる秘密の文字が書かれていることを発見する。この文字は宝探しへのスタート地点を示しており、2人はさっそくアレキサンドリアへの旅に出発するのだった。
彼らはホテルにチェックインし、同じホテルにハワード・カーター(インディと1908年にエジプトで出会っている)が滞在していることを知る。また、インディとレミは博物館にあったアレキサンダー大王の時代にまでさかのぼる石製の墓碑からもう1つの手掛かりを発見し、この墓碑を模写している眼帯をつけたドイツ人と出会った。その後、ホテルに戻った2人はカーターと小説家のエドワード・フォスターと遭遇し、カーターはツタンカーメン王の墓の探索について彼らに話をする。また、インディは墓に刻まれた銘を解読するうちに、彼らが探し求めている寺院の正確な場所を特定するには、地図上に鍵を置く必要があること発見するのだった。その後、インディとレミはホテルの自室で眼帯のドイツ人と暴漢たちによる襲撃を受け、この男が最初に地図を得た際にシン大佐を殺害した男だったということが判明する。2人はなんとか暴漢たちを撃退するが、地図を盗まれてしまった。彼らはドイツ人の部屋を捜索するが、彼は既に蒸気船で去っており、彼の乗った船が30分前に出港したことを知るだけだった。
インディとレミは列車で眼帯の男の後を追い、ポート・サイドに到着すると、彼の乗る船へと乗り込んだ。彼らは窓を通してドイツ人を覗き込み、彼が地図の上に鍵を置いて場所を突き止めた後、地図を燃やしてしまうところを目撃する。だが、2人には鍵がどこを指していたのか知ることができず、彼を追って寺院へと向かうことを決め、船でジャワ島へと向かうのだった。
彼らは眼帯の男と同じホテルにチェックインし、そこでリリィと名乗る女性と出会う。彼女は眼帯の男を含む数人の男たちとテーブルを囲って座っていた。リリィは2人にその男たち、煙草商人のクー・ウォンとジャンビ、そして宝石商のヨングランについて、わずかな情報を教えてくれる。そして彼女が去った後、インディとレミは3人の男たちが眼帯の男をザイクと呼び、彼に探索費の融資を行っているのを耳にする。彼らは1週間以内にダイアモンドを発見し、シンガポールにいる「ファット・マン」という男に届ける必要があという。「ファット・マン」は闇相場の3倍の報酬を払ってくれるが、1週間を過ぎるといなくなってしまうというのだ。
2人は馬に乗ってザイクを追い、寺院にたどり着くと、彼より先にダイアモンドが入っていると思われる鍵の掛かった箱を手に入れることに成功する。ザイクも彼らを見つけ、箱を奪い取るが、インディは箱を開けるのに必要な鍵を盗んでいた。その後、ホテルに戻ったインディとレミはザイクの部屋へと向かい、彼が死んでいるのを発見する。また、彼らはシンガポール行きの船のチケットを見つけ、クー・ウォン、ジャンビ、ヨングランも同じ船に乗ることを知るのだった。
インディは船上でリリィと再会するが、彼女は一銭も持っていなかった。インディは彼女に自分のキャビンにいるよう言いつけ、他の3人の男のキャビンへダイアモンドの入った箱を探しに向かう。インディが探している間、レミはガード・ゲームで3人の注意を逸らそうとしていたが、インディが箱を見つける前にヨングランがキャビンへと戻ってきた。インディとレミはヨングランが寝ている隙に2人で部屋に忍び込むが、彼は目を覚まし、2人に向かって銃を向ける。だが、彼が銃を撃つ前に海賊が一斉に船へと乗り込み、すべての乗客に対して襲撃を開始した。海賊の女首領ジン・ミンが船のナイトクラブで歌う女性歌手として潜入していたのである。そして、海賊たちが全員に所持品をすべて渡すよう要求したとき、インディとレミは箱を持っていたのがリリィだったことを知って驚いた。彼女はザイクを射殺したのも自分がであると告白する。当初、彼らはパートナー同士として行動していたが、箱が見つかった際にザイクがリリィを裏切り、彼女を殺そうとしたというのだ。海賊たちはインディから鍵を奪い取り、去っていく。インディ、レミ、リリィは救命艇で彼らの後を追うのだった。
3人は密かに海賊船に乗り込み、なんとか箱を奪い返すことに成功した。だが、それに気づいた海賊たちが襲い掛かり、箱を持って1人で逃げようとしたリリィが射殺されてしまう。すると船に火災が発生し、海賊たちは箱を持って救命艇で脱出した。インディとレミも別の救命艇でその後を追う。やがて双方のボートは南大西洋上のある島の砂浜に漂着した。しかし、海賊たちは凶暴な原住民の襲撃を受け全滅してしまう。レミは原住民との小規模な戦いの末、何とか箱を奪回し、インディと共に再び海へと出るのだった。
結局、2人は別の島に上陸するが、そこでも原住民たちよって捕らえられ、彼らの村へと連れて行かれる。だが、インディとレミは必死に自分たちに悪意がないことを示し、原住民たちから食料と小屋を与えられるのだった。翌朝、インディはリオクという名の少年と仲良くなるが、その日の午後に行われた部族の若い男性の通過儀礼の間、インディとレミは縛られてしまう。そして近隣の島の部族が到着し、戦いの儀式が開始された。インディは何とか自力で脱出するが、儀式でリオクが槍による攻撃を受けたのを目撃し、彼を助けに駆けつける。だが少年は死亡し、両部族によって遺体が村へと返されるのだった。
その翌日、インディとレミは近隣の部族と共に出発し、彼らの村へと連れ戻された。2人はそこで人類学者のブロニスロウ・マリノフスキーと面会し、部族は争いを望んでいないが、「悪霊」が彼らに争いごとを望んでいるため、彼らは戦うのだと説明される。また、インディとレミは、貨物船がときおりこの島の付近を通過するため、それを利用してロンドンに帰ることができると知らされるのだった。その後、マリノフスキーの家に戻った2人は、彼の助けでついに箱を開けることができた。だが、その中にあったのはダイアモンドではなくただの石ころであり、レミは怒りを爆発させるのだった。そして夕食の間、マリノフスキーは2人に自分のしていることを話し、やがてこの部族が変わったときにも現在の様子が失われないよう、彼らの文化を記録に残しているのだと告げる。途方に暮れたレミが自室に戻ると、インディはマリノフスキーに、自分たちの宝探しがいかに馬鹿げた行為だったかを話すのだった。さらにインディは、やがてはアメリカに戻ってシカゴ大学に入学し、考古学を学びたいと告げたのである。
翌朝、インディは箱に入っていた石に碑文が刻まれていることに気づき、それをマリノフスキーに見せた。彼らは碑文の翻訳に挑み、これこそがダイアモンドの所在に関する手掛かりであることを発見する。だが、インディはレミが余りにも宝探しに強く取り付かれすぎていると考えるようになり、果たして自分は本当にダイアモンドを探す旅を続けたいのだろうかと自問し始めていた。その後、マリノフスキーは彼に、ダイアモンドを見つけたらどうするつもりかと質問する。インディはアメリカに戻り、大学に進学すると返答した。マリノフスキーは、それこそが宝探しをする前に自分がしたかったことではないかと指摘する。彼は、真の夢を追いかけるべきときに、実際には不必要なものを探すことで時間を無駄にするのは愚かなことだと言い聞かすのだった。
その後、インディはレミに対し、これ以上宝探しを続ける気がないこと、そしてアメリカに戻ることを告げる。レミはインディを説得して思いとどまらせようとするが、彼の意思が固いことを知ると、1人で探索を続けると言うのだった。やがてインディとレミは貨物船で島を去り、お互いに別々の道を歩むことになる。